2026年6月10日の杉江松恋

私はなぜ有料メールマガジンを始めたのか。
杉江松恋 2026.06.10
誰でも

2026年6月10日。

杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。

レギュラー原稿:週刊8・隔週刊1・旬刊2・月刊4

イレギュラー原稿:季刊1・インタビュー1・文庫解説4・新人賞下読み1・企画書1

その他:動画撮影配信6・演芸会主催1・講師1

ちょっと昨日の続きを。

今年になって始めたことの一つがこのthe Letterでライター・書評家の現在について書き留めておくという仕事だった。もう一つは有料メールマガジンの配信である。まぐまぐで松恋’s ブッククラブというものを始めている。週110円で1本、1ヶ月以内に出た、買うべき本の書評が届くというものである。有料だからということもあるだろうが、現在の登録者数はそんなに多くない。無料のthe Letterのほうが多いくらいだ。初月度無料に設定してあるので、それが終わると月初に少し減る。その分ともう少しだけ翌月増える。でもまた減る、というように三百六十五歩のマーチみたいなことになっている。しかし続ける。

もともと、昨年の後半ぐらいからメールマガジンはやろうと思い出していた。北尾トロさんがやはりまぐまぐでメールマガジンをやられていて、そちらは身辺雑記で無料である。そういう形でやろうかな、と思っていたらまぐまぐの事務局から有料メールマガジンをやりませんか、と打診されたのである。そういう、運命の巡り合わせのようなものには乗るべきだと思っていたので、即答でやると答えた。ただし、有料で買ってもらう情報が私の身辺雑記ではよくない。考えた末、ブッククラブをメールマガジンでやろうと決めた。

ブッククラブというものは今でもあるのだろうか。まだインターネットがそれほど普及していない時代、登録しておけば定期的におもしろい本を送ってくれるブッククラブというものがアメリカにあると聞いて、なんとなく気になっていた。今の書店員のおすすめ本みたいなものだろうか。本の題名をカバーで隠して、読んでのお楽しみで売っているやつとか。ああいうのをメールマガジンで配信してもいいかな、と思ったのである。需要はよくわからない。

たくさん本を読んでいて、中には書評することなく終わるものがある、というのが一つの始めた理由だ。読んでます、書きましたよ、と世間に言いたいのである。こういう本だって書評してます、と知ってもらいたいのだ。収益に結びつかなくても、宣伝作戦としてそれはやるべきではないかと思った。

でも、それだけではない気がする。結局、私は原稿を書くのが好きなのだ。以前にアライユキコさんが編集責任者を務めてエキサイトにレビューを書いていた時期があった。会社がだんだんPV偏重になってきて、ドラマのレビューしか通らない空気を醸し始めたのでおもしろくなくなって辞めた。板挟みになってアライさんも大変だったと思う。それにはかなりの数のレビューを書いた。日々題材を探して、毎日のように企画を提案した。「毎日1本原稿を書かないと死んじゃうから」とそのとき言った気がする。半分冗談だが、半分は本気だ。原稿を書かせてくれ。人が読む原稿を書くのが好きなのだ。だから媒体が減ってくるとなんとかして増やそうと努力する。原稿を書く場がたくさんあるのが好きなんだな、きっと。

 そんなわけで始めた松恋’Sブッククラブである。本ニュースレターと一緒にご愛顧いただければ幸い。初月無料だからぜひお試し願いたい。

 昨日9日はずっと在宅して下読みと原稿に没頭していた。原稿はできれば2本書きたかったのだが、1本だけ。もどかしいが仕方ない。

 仕事をしていたら、新しい単発の依頼が2本入った。1本は書評で、もう1本はインタビューである。いいぞいいぞ。金額の多寡ではなくて、イレギュラーの仕事が入るのがいいのだ。それはきっと後で実になる。もちろんありがたく引き受けた。

 本日も在宅して仕事。下読みをある程度片付けて、原稿をできれば2本書きたい。いや、3本。このあと動画の収録もする。それと、浪曲の台本を1本新たに書くことになった。できるかな。原作ものだから大丈夫だと思うな。できることにしよう。頑張ります。

無料で「杉江松恋ニュースレター(仮)」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら