梅原いずみ、レベル1:第3回
ただいま9月17日発売の『ファイアーエムブレム 万紫千紅』プレイ中の梅原いずみです。
先日、杉江さんとの「あなたの知らないミステリー(仮)」の公開相談会をご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました!同じく、次回の相談会は11月22日(日)19:30~を予定しておりますので、お時間がございましたらぜひ!
さて、先週末は毎年恒例のミステリーランキング関係の締切が近く、読書と執筆に追われていたため、「レベル1」の更新をお休みさせていただきました。気を取り直して、第3回は作業中によく聞くゲーム音楽についてお話しします。
※楽譜の読めない、音楽知識ゼロ人間による感想です※
目次
・集中力欠如人間の集中方法
①『NieR:Automata』より「遺サレタ場所/斜光」「遊園施設」
②『UNDERTALE』より「スノーフルのまち」「MEGALOVANIA」
③『クロノ・トリガー』より「風の憧憬」「時の最果て」
集中力欠如人間の集中方法
どんな環境、どんな場所が一番読書がはかどるか。
これは本好きの間でも好みが分かれるところだと思います。私の周りの本読みに聞くと、多いのは次の環境でした。
・電車の中(移動中)
・カフェ
・自宅
私は圧倒的に「自宅」、次いで「移動中」が集中して本を読める場所です。意味のある言葉や会話が聞こえてくる環境は書かれている文章に集中できないので、主に自宅で本を読んでいます。例外で、締め切りに追われているときに限り、人目のあるカフェで読書することはあります(ノイズキャンセリング機能付イヤホン必須)。あえて人目のある場所で「2時間本を読む」を課すことで、強制的に集中する状況を生み出す最終手段です。お店のことを考えると長時間ダラダラもできないので、効果的な方法だと思っています。
ただ、悲しいかなそこまでしても、すぐに集中できるとは限らないのが私です。一度スイッチが入ってしまえば問題ないものの、そこに至るまで時間がかかります。そのため作業を始める際は、いわゆる「作業用BGM」で周囲の音を遮断することが多いです。この時、日本の曲は歌詞に思考を引っ張られるので、インストゥルメンタルであっても外しています。
よく流すのは、水や波、焚火などの自然環境音。特に、取材原稿などをまとめる時は大変集中できます。ただし、一度寝落ちた時に溺れる悪夢を見たので、寝る可能性がある場合は要注意。
それから、ゲーム音楽もよくBGMとして流します。好きなゲーム作品の音楽をかけることもあれば、読んでいる本と同じジャンルのゲームの音楽を選んでいることも。ゲームの音楽は基本、その作品の特定の場面のためにつくられているはずなので、理想はプレイ中に出会うことです。ですがゲームは本と違い、音楽から作品に興味を持つルートも存在します。特に最近はゲーム音楽のコンサートなども開かれているので、好みの楽曲→作品に興味を持つというのも、素敵な出会い方だと私は思います!
今回は、梅原が読書や原稿執筆時によく聴いているゲームBGMをご紹介。
①『NieR:Automata』より「遺サレタ場所/斜光」「遊園施設」
アクションRPG『NieR:Automata』は、エイリアンとの争いに敗走し月へ逃げた人類が、地球奪還に向けてアンドロイドたちを送り出している世界が舞台。プレイヤーは戦闘型の2B、調査型の9Sというアンドロイドを操作しながら、荒廃した地球でエイリアンが製造した「機械生命体」と戦います。2Bと9Sは関係性オタクにぶっ刺さること間違いなし!
少し前にアニメ化もされたので、ゲームのハードルが高い方はそちらから物語に触れてみてください。なお、2Bの由来はシェイクスピアの戯曲『ハムレット』より「To be, or not to be」。
この作品の音楽はどれも本当に素晴らしくて全部!と言いたいのですが、ここでは悩み抜いて2曲を取り上げます。音楽担当は、岡部啓一さん、帆足圭吾さん、高橋邦幸さん。
「遺サレタ場所/斜光」
「廃墟都市」というフィールドで流れる曲で、『NieR:Automata』を代表する音楽のひとつ。人間の生活の痕跡を残す廃墟と、そこを静かに覆っていく植物。その中で戦う機械たち。『NieR:Automata』の持つ儚さが詰まっている……! この曲は「/斜光」、「/遮光」とバージョン違いがあるので、どちらが好きか教えてください(私は「斜光」です)。
「遊園施設」
廃墟となった遊園地で流れる音楽です。不穏感とオシャレ感が同居している一曲。このエリアのボスは、「ボーヴォワール」という名の歌姫で、その物語を知ったうえで聴くと曲の印象もまた変わってきます。
ちなみに、公式のスクエニさんがなんと「NieRシリーズ」作業用BGMを公開してくださっています。大感謝。
※NieRシリーズ:『ニーア レプリカント / ニーア ゲシュタルト』(リメイク版:『NieR Replicant ver.1.22474487139...』)『NieR:Automata』『NieR Re[in]carnation』
②『UNDERTALE』より「スノーフルのまち」「MEGALOVANIA」
「誰も死ななくていい、やさしいRPG」で知られる『UNDERTALE』。「ちていのせかい」に落ちてしまった主人公が、ヘンテコなキャラクターたちとヘンテコな会話を繰り広げながら冒険するRPGです。できればこれ以上の情報には触れず、遊んでいただければと思います。
ストーリー、キャラクター、特徴的なゲーム性もさることながら、製作者であるトビー・フォックスさんによるBGMはすべてが秀逸。素敵!ではなく、〝秀逸〟という表現がぴったりの音楽です。
「スノーフルのまち」
雪の積もる町に主人公が訪れた時に流れるBGMです。しっとり感とポップさがあって、私はエッセイや画集を読む時によく聴いています。
「MEGALOVANIA」
『UNDERTALE』の音楽を語るうえで外せないのがこの一曲。
とにかく格好いい!痺れる!
ゲームの物語を知らない方も、この曲の格好よさは伝わるはず。作中最強の人物とのバトルで流れるBGMで、音楽から強者感が漂っています。めちゃくちゃ格好いいのに、どこか諦念も感じられて、ストーリーを思うと情緒がおかしなことになります。
あまり激しい音楽は集中力を失うので作業用としては聴かないのですが、これだけは別。気合いを入れたいときや、強い気持ちで文章を書きたいときに一旦聴いて取り掛かると、驚異的な集中力を発揮できます(この曲が流れるバトルに半年間挑み続けたという、個人的な背景が影響しているかもですが)。プレイヤーに全責任があるとはいえ、「サイアク」は君を相手にしないといけないこちらのセリフなんですよねぇ。
『UNDERTALE』のBGMは全曲こちらにまとまっているので、一度どうぞ!
気になった曲があれば作品へ!
③『クロノ・トリガー』より「風の憧憬」「時の最果て」
『クロノ・トリガー』(1995年。スクウェア)は、主人公たちが過去・現在・未来と、時空を超えて冒険する不朽の名作RPGです。幼馴染の家にあった「スーパーファミコン」で、幼馴染のプレイを見てました(たまに操作も/少し前にSwitch版を購入したものの積みゲーになっているので、早めに遊びたい作品のひとつ)。私が「過去改変/タイムトラベル」の概念を理解したのはこの作品です。「過去が変われば未来は変わる」の理屈を理解した瞬間、「すごい!」を繰り返して隣にいた幼馴染を困惑させました。
もう20年以上前の記憶ですが、光田康典さん作曲の音楽が非常に印象に残っています。物語の細部は覚えていないのに「風の憧憬」「時の最果て」のメロディーだけはずっと記憶にあって、YouTubeで探し出して再会した時は本当に嬉しかったです。
「風の憧憬」
中世(A.D.600)のフィールドで流れるBGM。穏やかで明るく、ノスタルジックな雰囲気もあります。ちなみにこの原稿は、「風の憧憬」を聴きながら書いています。
「時の最果て」
どの時代にも属さない謎の空間(=主人公たちの移動拠点)「時の最果て」で流れるBGMです。いつまでも聴いていられる音楽で、私は何もなくても部屋に流していることが多いです。
以上、気になる音楽はありましたでしょうか?
ひとつでも惹かれる音楽があれば、各作品のホームページをのぞいたり、あらすじを読んでみてください。そして、可能であれば遊んでみていただければと思います!
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