ダ・ヴィンチと私(その6)
最後の編集長になったNさんと、いろいろあった失敗のこと。
杉江松恋
2026.10.29
読者限定
休刊になった『ダ・ヴィンチ』のことを書いている。
前の回に出てきたNさんは、他の編集者とは雰囲気の違う人物で、Kさん、Iさんの次に関わりがあった。といっても、取材を一緒にした回数はそんなになくて、泡坂妻夫さんが存命で駒込に住んでいらっしゃるころに〈ダ・ヴィンチ解体新書〉のためのインタビューで伺ったことぐらいしか記憶にない。Nさんの前の編集長だったSさんの方がお世話になった度合いでは大きくて、私がエッセイの『ある日うっかりPTA』(KADOKAWA)を出したときに1ページでインタビュー記事を出してくれたのである。Sさんも見た目は穏やかな感じなのだが、実はパンクバンドのヴォーカルをずっとやっている人で、内面はおもしろい方であった。パンクバンドというのは正確ではないかもしれないけど、詳しくないのでご容赦を。
