2026年6月2日の杉江松恋

二泊三日の旅行から帰宅、すぐに仕事
杉江松恋 2026.06.02
誰でも

2026年6月2日。

杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。

レギュラー原稿:週刊10・隔週刊1・旬刊3・月刊4(追加)

イレギュラー原稿:インタビュー1・文庫解説4・推薦文1(追加)・新人賞下読み2・企画書3

その他:動画撮影配信8・演芸会主催1・講師4

昨日更新したときには月刊の仕事と頼まれていた推薦文が抜けていたので追加した。まだまだ抜けがありそうで怖いので、編集者諸氏は、もしかしてうちの〆切が抜けてませんか、と問い合わせをしていただけると幸いである。いや、そこは他力本願では駄目だろう。

別の機会に詳しく書くが、5月30日は天中軒すみれ・広沢美舟の「浪曲陰陽師」京都初演の会だった。京都に一泊し、一夜明けて6月1日は名古屋のポートメッセなごやで、第20回東方名華祭である。

といってもご存じない方には何のイベントだかまったくわからないと思う。〈東方Project〉というゲームを中心にしたジャンルがあり、その同人誌即売会が定期的に大都市で開催されているのだ。東海地方はこの東方名華祭が最大のものである。

私はこの〈東方Project〉で〈腋巫女愛〉という個人サークルを持っていて、2012年から二次創作の小説を書き続けている。今回発表したもので32作目だ。ここ数年は年4冊のペースで出していて、商業原稿と比較しても大きな比重のある仕事になっている。それは仕事か、と言われると困ってしまうが、もし問われたら、同人はごはん、商業はおかず、と答えておきたい。ごはんを食べるためにおかずも食べるのだ。

そんなあだしごとはさておき、31日はイベントのあった名古屋ではなく、静岡で泊った。一時期は準県民のように訪れていた静岡に、青春18きっぷが改悪されて以来あまり行けていない。それもあって静岡駅前に泊って、土地の居酒屋に行きたかったのだ。なまこ酢があって嬉しかった。独酌のお供にはいつもエッセイなどの文庫本を持参するか、現地で買う。今回は書店で見つけた阿古真理『47都道府県おいしいもの巡り』(幻冬舎文庫)を持って行っていたのだが、読んでみたら予想したような内容ではなかった。カタログのように軽い感じで郷土食を紹介するのではなく、それぞれの成立背景にも短いながらきちんと考察がされた、社会学的な視線もある本だったのだ。何かあるとすぐに『日本の食生活全集』(農山漁村文化協会)の書名が出てくる。『○○の食事』の題名で各県の聞き書きをまとめた、食文化研究必携の全集だ。私もいつか全巻集めたいと思っている。

 というようなわけで『47都道府県おいしいもの巡り』は読み終わらず、その晩は暮れた。開けて1日は起床してすぐに新幹線に乗り、帰京したのである。本来ならば静岡市内の古本屋にも行きたいところだが、月曜日は休みのところが多いのだ。

 新横浜駅で購入した崎陽軒のシウマイ弁当を食べると、さすがに疲れたのか眠気がさしてきてしばし昼寝。起きてきてレギュラー原稿を2本書いた。この原稿料の合計額を分子に、今月稼がなければならない金額を分母にして計算すると進捗率が出る。パチパチ、チーン。わずか2.6%である。まだまだ先は長い。焦らずに本を読んで文章を書いて稼ごう。

本日はできれば浅草木馬亭に行きたいところなのだが、やらなければならない仕事があって無理かもしれない。夜は東家千春さんの浪曲会に行く予定である。

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