2026年7月15日の杉江松恋
2026年7月14日。
杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。
レギュラー原稿:週刊7・隔週刊2・旬刊3・月刊3、季刊1
イレギュラー原稿:週刊1・月刊1・その他1・推薦文3・文庫解説2・新人賞下読み1・企画書1
その他:インタビュー1・選考会出席1・対談1・打ち合わせ1・取材3・動画撮影配信5・演芸会主催1・講師1
(前月からの積み残し)
その他:浪曲台本1
14日はほぼ仕事読書に終始した。16時まで読み続け、外出。17時から都内某所で天中軒すみれさんが「夢枕獏・原作 浪曲陰陽師」に関する取材を受けるので、その立ち合いである。話すのはほとんどすみれさんに任せて、私は補足だけ。終わって帰宅し、また仕事読書。
原作ものの浪曲をやるときにあなたは何をしているのか、という質問をたびたび受けるので、書いておく。まず演者から希望が出たときに、それを出版社経由で著作権者につなぐ。出版社が浪曲についてよく知らない場合の方が多いので、そういう場合には出向いていって説明もしている。許諾条件を調整したら、契約するのは演者と著作権者で私は当事者にはならない。
そこから会場確保に入る。場所の予約も基本的には私の仕事である。そして台本書き。演者が自分で書く場合もあるし、頼まれれば及ばずながら私も手伝う。ここまでが準備段階か。そこから集客のためにチラシ印刷をしたり、各社に配るためのリリースを作ったり、の手伝いがあり、告知が始まったら日々予約を受けて名簿を作っていく。お客さんからは直接メールで問い合わせや申し込みが入るので、なるべく間を空けずに返信する。ときどき切羽詰まった〆切があって遅くなってしまうこともある。ごめんなさい。
興行に関してメディアから問い合わせがあり、演者が取材を受けるときはなるべく立ち会うことにしている。これから年の後半にかけてそういう取材が増えていく、ような気がしている。
そうそう、会場の下見もあった。音響や照明効果の相談をするので、現地には絶対行かなければならない。公共施設だとネットで申し込みはできても支払いは現地、という場合もあるので、一つの興行について事前に1、2回は足を運んでいる。
浪曲の場合舞台周りの仕事をする人を後見と呼ぶ。その後見を頼むのは演者がやってくれることが多いが、見つからない場合は私も手伝う。それ以外に一般のお客さんの中でお手伝いをしてくれる方を探すこともある。
公演が近づけば無数にやることがある。釣銭を準備し、チラシを組んでおき、整理券を作り、名簿を印刷し、当日のタイムスケジュールを組み、打ち上げ会場を押さえ、などなど。
だから公演当日を迎えたときには、ほとんどもうそれで仕事が終わったような気持ちになっている。いざ浪曲を聴くと、自分が手伝ったことなどすっかり頭から抜けてしまい、純粋に楽しくなる。そのためにやっている。
公演によっては壇上に呼ばれて挨拶をすることもあるが、裏方に徹する気持ちになっているのでだいたい忘れている。これはおまけのようなものだと思う。
公演が終わったらかかった経費を精算し、収支計算をする。関係各所に支払いをして、ああ、赤字にならなかった、よかった、と胸を撫でおろしておしまい。いや、赤字にならないように計算しながら途中はやっているのだけど。
私だけではなく、演芸会を主催している方はみんなこういう過程を経ているのである。大きな会場でやっておられる方を見ると、ああ、大変なのだろうな、と頭が下がる。
本日15日は夕方に芥川・直木賞選考会があるので予定が流動的だ。昨日も書いたように、14時からFM東京のリコレールという番組に出演する。また、都内某所でインタビューの仕事もある。それ以外は自宅で仕事読書と原稿書きに集中する予定だ。原稿は最低2本、できれば3本は書きたい。

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