2026年8月16日の杉江松恋
2026年8月16日。
杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。
レギュラー:週刊9・隔週刊2・旬刊3・月刊1・隔月刊1・動画収録配信3・講座2
イレギュラー原稿:新聞1
その他:対談1・イベント出演1・打ち合わせ1・取材2・演芸会主催2
(前月からの積み残し)
イレギュラー原稿:企画書1
起床したら微熱があったので、外出しなければならない用事はすべて取り止め、在宅でひたすら読書をしていた。月曜日になったら二つ、新刊の書評をやらなければならないのだが、それはイレギュラーなもので、レギュラーの連載のために選書をするタイミングになっている。そのためにひたすら本を読んでいたのである。
書評は基本的に自分で選書をするものだ。本を選んだところから書評は始まっていると言ってもいい。たとえば話題になっている本があった場合、それに自分が乗っかることには意味がなければいけない。ただ売れているから採り上げる、というのでは書評家のいる意味などないからである。斎藤美奈子さんはこのことを逆手にとって、ベストセラーばかりを採り上げる連載をやったことがある。『読者は踊る』(文春文庫)がそれだ。
今私のやっている連載は、選書が肝になっているものがいくつかある。たとえば〈好書好日〉の〈日出る処のニューヒット〉がそうだ。これはもともと、「次の直木賞候補になりそうな作品を」という注文があって始めた。直木賞候補=その作家にとっての世に出るきっかけ、ということで思いついて〈日出る処〉、それに組み合わせる言葉として、ちょっと古臭くて昭和ぽい横文字にしてみたらどうか、ということで〈ニューヒット〉なのだ。
いくつかの媒体を渡り歩いている〈新鋭作家ハンティング〉もそうで、デビューから3作目までの著書に限定している。デビューをすると高くそびえるのが2作目の壁、さらに3作を書かないうちに消えてしまう作家も多数いる。なんとかその障壁を乗り越えてもらおう、作家を後押ししよう、という意図で始めたものである。だから〈新鋭作家ハンティング〉〈日出る処のニューヒット〉では、一人の作家をそれぞれ1回ずつ、合計2回扱うこともある。なんとかして応援したい、という気持ちが読者に伝わってくれば二つの連載は正解だと思っている。
それ以外にも実はやりたいことがいろいろあって、たとえばベテランばかりを採り上げる連載があってもいいと思っている。ただ、なかなかカテゴライズが難しいので、連載として編集者には提案しにくいのである。結構なキャリアのある方が、私くらいになるとなかなか書評をしてくれなくなるんですよねえ、とおっしゃったことがあり、その言葉ばずっと耳に残っている。どんなにキャリアを積んでいても、応援したっていいじゃないか、と思うのである。
というところで連載カテゴリーの話はまたいずれ。明日も家でずっと原稿を書く予定である。そうそう、会員限定記事で「編集者といかに向き合うか(対面編)」という営業術の基本みたいな記事を書いたので、よかったら読んでください。読者登録は無料です。

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