2026年7月2日の杉江松恋

文庫解説一つ書くのにうんうん唸った二日間
杉江松恋 2026.07.02
誰でも

2026年7月2日。

杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。

レギュラー原稿:週刊8・隔週刊2・旬刊3・月刊4、季刊1

イレギュラー原稿:月刊1・その他2・インタビュー1・推薦文2・文庫解説1・新人賞下読み2・企画書2

その他:インタビュー1・選考会出席3・対談2・取材3(新規)・打ち合わせ1・動画撮影配信9・演芸会主催4・講師4

(前月からの積み残し)

レギュラー原稿:週刊2

イレギュラー原稿:文庫解説1

その他:浪曲台本1

本当は昨日のうちに文庫解説を2本とも片付けたかったのだが、1本を始めたところで手が止まってしまい、結局1本も書けずに終わった。これは作品ではなくて、私の頭の血のめぐりが悪い。

どんな原稿を書くときも、最初の1行をパソコンで打つときまでに盛り込まなければならない情報はすべて揃っている。揃っているから書き始められるのであって、後からつぎたしつぎだししない方が私の場合は苦労がない。継ぎ接ぎで書くと、くっつけたところが滑らかにならないので、後で手を入れることになるからだ。だから書き出したら最後まで書けるのだが、唯一決まっていないことがある。それは最初の1行で、これは天啓のようなものが降りてこないと書けない。

書けないのは、最初の1行が文章全体を表すような内容になっていてもらいたいからで、必ず1行でそれを表現したい。2行以上になるのが嫌なのである。端的な物言いを最初に示したい。

それが浮かばないと、後に続く情報部分を書きながら、何かが落ちて来るのを待つことになる。全部書いてから内容に即した最初の1行を書いてもいいのだが、それも後付けみたいになるので嫌なのである。最初の1行から最後の1行まで流れるように書いていきたい。最初の1行を書いたときには頭の中にある情報はまだ具体的な形を取っていない。それが思い通りの道筋を通って流れていくと、書いていて快感がある。そういう風な物書きでいたいのだ。

今回は、昨日あれこれとひねり回していたのが、就寝間際になってようやく浮かんできた。そこで本日朝一番に仕上げにかかった次第である。この原稿料をもって、7月中に稼がなければならない金額への進捗率は7.73%になった。2日目にしてはいい額だろう。先月は月あたまにまったく書けていなかったわけで、同じ轍を踏まずに済んだ。

終らせて、あとは仕事読書をしつつ、新人賞下読みを片付けてしまう。すべて読み終えたが、選評を書くまでが下読みである。上がりを申告できるのはそれからだ。仕事をしていたら、2件取材依頼が入った。ひとつは別件と時間が被っていたのだが、なんとかしてくれるというので受けることにした。上の一覧にも新規に追加してある。文庫解説もひとつ依頼をいただいたが、来月以降の〆切なので反映はしていない。

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