2026年7月9日の杉江松恋

本年度中に出せる本の企画がなんとか一つ決まりました。
杉江松恋 2026.07.09
誰でも

2026年7月9日。

 杉江松恋が今月書かなければならない原稿、やらなければならない仕事は以下の通り。

レギュラー原稿:週刊6・隔週刊2・旬刊3・月刊4、季刊1

イレギュラー原稿:月刊1・その他2・インタビュー1・推薦文2・文庫解説1・新人賞下読み2・企画書2

その他:インタビュー1・選考会出席1・対談1・取材1・動画撮影配信6・演芸会主催4・講師3

(前月からの積み残し)

レギュラー原稿:週刊1

その他:浪曲台本1

 8日は、前のレターにも書いたとおり1本原稿を仕上げてから外出する予定だったのだが、時間切れで果たせず。その分ずれ込んでしまったので本日は4本がノルマとなる。午前中2本、午後2本でなんとかなるか。それが終わったらすでに読み終わっている下読みの選評を書いておくってしまいたい。それでいろいろ終わっていないレギュラーの原稿も、と欲張って考えているとどこかで息切れしそうなので、まずはその5本を完了させることに集中しようと思う。編集者のみなさま、もう少しお待ちを。

 昨日の続きを書くと、15時から都内の某所にて取材を受けていた。内容はポッドキャストで配信するというので、音声収録である。だいたい1時間で終わり、移動する。東京都内を東西に横断するような距離で、けっこう時間がかかった。普段は乗らない私鉄で某所まで行き、18時から関係者が集まって打ち合わせをする。ある企画について本を出せないかという話で、事前にほぼ合意が取れていたので後は細部についての取り決めのみで終わった。予定通りであれば2026年度内に複数冊で刊行予定である。打ち合わせを終えてまたえっちらおっちら移動し、地元へ。無事に本を出せることになりそうなので、自分で自分の慰労会をちょっとだけして帰った。

 タイミングで言うと、だいたい1年後の仕事を今は決めているべきで、2026年度内のものは滑り込みというイメージである。実はもう1本検討してもらっているものがあって、それは今月中に片をつけないといけない。

 フリーランスのお仕事は常に2年後を考えている必要がある。このへんの感覚は、30代の頃はわかっていなかった。日々の仕事に追われながら、あれもこれも単行本にしたいんだけどどうやったらいいかなあ、などと夢想していた。なかなか本が出せないので苛ついて、運に恵まれないことを嘆いたりもしていたのだが、やり方をわかっていなかったのである。

 2年後の今日までに本を出したかったら、1年後の今日までに企画が通っている必要がある。1年間かけて企画を練って売り込むわけだ。売り込んですぐに決定するわけではなく、個人出版社でもない限り複数部門が集まった企画会議で稟議を上げて可決してもらう必要がある。それをやってくれるのは編集者だから、誰か一人に売り込みに行く。そもそも話を聞いてくれる編集者がいないと駄目なので、この人は、と思ったら売り込みができるくらいの人間関係は作っておく。

 逆算で考えていくと、そういうことになる。編集者と顔見知りになり、企画を持ち込みし、社内で通してもらって単行本化が決定、というところで刊行の1年前。そこから1年かけて原稿を完成させて入稿、校正・校閲を経て見本が出来上がる、という流れだ。昔はここがスケジュールとして理解できていなくて、連載や単発仕事などでなんとなく編集者と顔はつながっているが、企画を持ち込む相手を見極めるには至っていなかった。

 当時はノヴェライズが出せていたので、そっちに力を使ってしまっていた。自分の力が単行本を出せるまでに至っていなかったという事情もある。だが、目的と完了期限をはっきり意識して動いていたら、もっと前に出せた本や、結局出せなかったけどあの頃だったら形にできた本、というものがいっぱいある。それができなかったのがつくづくもったいないと思うのだ。同じことを他の方が繰り返さないように、参考までにここに書き留めておく次第。

 昨日の仕事で7月に稼がなければならない金額への進捗率は48.80%になった。もうすぐで50%。今日いけるだろうか。

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