立川寸志さんの百五十席・中編

祝・真打昇進の第二弾。「滑稽噺百席」の顛末はまず。
杉江松恋 2026.10.24
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 立川寸志さんから連絡があり、「滑稽噺百席」実現に向けて動き出すことにした。

 まずやらなければならなかったことは会場選定だった。それまで使っていた新宿の店に戻る気持ちはなかった。店主との間にあった絆が切れていたことが第一だったが、もう一つ理由があった。

 その店はあまり綺麗ではなかったのである。古い、ならいいのだけれど、一口で言ってしまえば汚い。一度位置は変わっていて、最初の店舗では床を歩くと足袋が汚れる、などと言われたこともあった。せっかくの会であるし、小綺麗なところでやるに越したことはない。イメージだってある。清冽な場所で、新しい試みには挑戦してもらいたいではないか。

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